オートバイ塗装は自分の手で!!

オートバイ塗装を自分の手で!』という方は多くいらっしゃると思いますが、これがなかなか大変な様です。
「塗りたい色の名前がわからない」「下地処理って?」「塗装の手順がさっぱ り」という皆さんの色々な悩み
に お応えして、バイクペイント ドット コムから【オートバイ塗装 の道】をご紹介します。「下地処理」から始ま
り 「中塗り」・「上塗りの塗装」・「塗装と塗料」・「 クリアー仕上げ」まで、写真付きで解説しています。最後に
は 「塗料及び塗装の要点編」もご 紹介していますので、オートバイ塗装の注意点もバッチリ!! 他のペー
ジ(メーカー別色名表)で、代表的なメーカーの色名表を載せてありますのでこちら も参考にして下 さい。
実際に塗料を購入される場合は、(通信販売入口)から商品購入ペー ジへ入ってお買い物を楽しんで くだ
さい。ご希望の塗料が無い場合や、塗りたい塗料名が 分からない時は遠慮なくお問い合わせ下さい。
オートバイ塗装のことは、バイクペイント ドット コムへおまかせください!!
オートバイ塗装の道(下地処理編)

オートバイ塗装の道(下地処理編)

タンク1 タンクアップ タンク塗装ハクリ
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タンクにこんな錆が… タンクの錆落とし パテはこんな感じです
写4-1
写4-
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パテを混ぜてみました パテを塗りましょう するとタンクがこのような状態に
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■オートバイ塗装の第1段階 下地処理のお話
A タンクキャップ等、外せるものは外し、はずせない部品はマスキングする。


B 古いタンク等はハクリ剤によりハクリする方が良い。(写2)方法は、ハクリ剤をハケ等などで直接、旧塗膜面に塗る。(写3)数分後にハガレますのでカネベラ、金属ブラシ等で旧塗膜面をはがし、水道水で洗浄する(写3)。取れない部分はサンドペーパーやサンダーで取り除く。この時、サビなども取り除きます。(写4−1.2)注)ハクリ剤使用時はゴム手袋、ゴーグル等で皮膚や目を保護し、子供が近寄らない場所で行ってください。もし皮膚についたり目に入った場合は大量の水で洗浄してください。(火傷になる)目に入った場合は医者に診せてください。


C 新しいタンク(錆が無い)、ステッカーエンブレムを生かしたい場合は全体を良くサンドペーパー(#100〜#180)で研ぐ。ヘコミ部分の塗膜が浮いている場合はカネベラ等で除去する。
注)サンドペーパーを良くしないと密着不良をおこす、特にエッジ部分は良く研ぐ。


D 次にポリエステルパテを(写5−1.2)の方法で配合し、木ベラ(ゴムベラ、金ベラ)でパテ付けをする。配合されたパテは約20分位で硬化(固まる)してしまうので、使う量だけ配合し手早く作業する。深いヘコミは30〜40分ごとに2〜3回に分けてパテ付けする方が良い。
注)パテ付けする用具(ヘラ等)は使用後、パテ洗浄液(アセトン)で洗浄する。薄め液(シンナー)では無理です。


E 常温20℃で3〜4時間でパテが硬化するのでサンドペーパー#100〜#180で平滑になるように研磨する。(写6)目で見てスアナがある場合はパテをスアナに埋めるようにパテ付けし、再度研磨する。最後に指先等で金属とパテ部分が平滑であるか確認し、下地処理は終了です。(写7)
注)カラ研磨、水研磨の二つの方法があります。水研ぎの方が作業が早くホコリになりません。研磨後は雑巾で研ぎ汁をふき取ってください。

オートバイ塗装の道「中塗り編に続く」

オートバイ塗装の道(中塗り編)

オートバイ塗装の道(中塗り編)

サーフェーサー塗布開始 サーフェーサー塗布ほぼ完了 研磨開始
写8
写9
写10-1
研磨するとこんな状態に いよいよ次の段階に
写10-2
写11
■オートバイ塗装の第2段階 中塗りのお話
A 下地処理したタンクにサフェーサーを塗装します。(写8)の配合をした塗料をスプレーガンにて塗布します。(写9)


B サフェーサーの目的は、残ワックスやパテに含まれた酸が上塗りに影響するのを防止するためと、下地と上塗り塗料の密着を良くするため。また、上塗り塗料がタレたり塗装に失敗しても、ウエスにシンナーを付けて洗浄し、軽くサンドペーペーで研磨すれば再塗装ができる。すなわち、一度乾燥したサフェーサーはシンナーで溶解しないのです。


C サフェーサーは常温20℃―4〜5時間でサンドペーパー#240〜#360で平滑になるようあて木などを使って水砥ぎします。(写10-1.2)やはり、雑巾などで良く拭き取ります。
注)このサフェーサーとパテの工程を繰り返してやると、仕上がりがきれいになります。(写11)
注)ロゴなどを残す場合、ロゴ部分より大きめにマスキングテープなどでマスキングして塗装します。乾燥したら境目を段差のないように研磨してください。パテ部分にスアナが残っている場合はサフェーサーの上からポリエステルパテで補修する。

オートバイ塗装の道「上塗りの塗装編に続く」

オートバイ塗装の道(上塗りの塗装編)

オートバイ塗装の道(上塗りの塗装編)

上塗り開始です 上塗後乾燥させましょう テーピングします
写12-1 写12-2 写13
テーピングアップ写真 マスキング マスキング後さらに…
写14-1
写14-2
写15-1
マスク部分に上塗りします
写15-2
■オートバイ塗装の第3段階 カラーリングのお話
サフェーサーを研いだタンクを塗装します。(写12-1.2)
塗る前に
A ベンジンをウエスなどにひたして良く洗浄してください。
B 塗る直前に手のひらでなぜながらホコリを取って下さい
C エアーガンのある人は、エアーブロウしてホコリをとります。


多色塗装の基本
1.面積の一番少ない色から塗る。
2.汚れの目立つ色は最後の方に塗る。(白系、黄系)
3.2コート色(キャンディー色)は塗膜厚があるのでできるだけ最初に塗る。
4.インペイ性の無い色(きれいな赤、青、黄、蛍光色など)は必ず下に白色を塗ってから塗装する。また白サフェーサーを利用する方法もある。 
注)この基本は矛盾していると思われるが、塗装工程の組み合わせを考えて最良の方法を選択してください。

●センターラインを取る(左右対称)

1最初の色を塗装してから、デザインテープで先ずセンターラインをひきます。(ヘルメットも共通)(写13)
2デザインする位置取りはセンターラインから寸法を取り、デザインテープでデザインします。テープですので何度でも修正できます。
デザインが決まったら本テープ(ファラインテープ1.6mm)をデザインテープにそって貼り、塗らない部分をマスキングし2色目を塗装します。(写14-1.2)
3色目も同じようにマスキングして塗装します。(写15-1.2)

オートバイ塗装の道「塗装と塗料編に続く」

(塗装と塗料編)

オートバイ塗装の道(塗装と塗料編

塗料はかならずコシましょう 上塗り完了です 再び研磨しましょう
写17 写19 写20
クリアを塗布します そしてまた研磨! さらに研磨!
写21 写22 写23
またまたクリア やった!完成
写24 写25
■オートバイ塗装の第4段階 塗装と塗料のお話
1.ポリウレタン樹脂塗料(上塗り)の配合をして、カクハン棒でよくかき混ぜてからスプレーガンのカップに入れます。必ずコシ紙にて塗料中のゴミを除去してください。(写17)
2.うすめ液の配合は標準ですので、スプレーガンの口径、温度により調整しなくてはなりません。必ず配合したものを紙などでためし塗りをし、塗装濃度がどの程度かを判断し、塗料とシンナーで再調整します。濃度の目安は、
A かなり濃度が高い。〜スプレーガンノズルから出る塗料がミスト状になり、糸を引くように出る。(シンナーをたくさん入れる)
B やや濃度が高い〜塗膜の肌がデコボコ(ガン肌)で波をうったような状態。(シンナーを入れる)
C 濃度が低い〜塗膜が薄く(透けている)立面にするとタレやすいとき。(塗料を増量する)


3.仕上がりは光沢がよく、鏡面になるような塗料ですから、配合、塗料濃度が正確であれば美しい仕上がりになります。(純正品と同様)
4.スプレーガンはノズル口径が1mm〜1.5mm位が塗る物の大きさから妥当だと思います。初心者はスプレーガンのパターンを広くして、2〜3回に分けて塗装する方が失敗は少ないです。
5.メタリックの塗装はパターンを中位にして、塗料噴出量ツマミを出来るだけ絞ります。(塗料を出にくくする)エアー量は強めにして塗装する時、手の動きは左右に素早く動かします。
注)メタリックやパール塗装の上から直接研磨しないで下さい。必要な場合はクリアーを塗装してから研磨して下さい。

● クリアー仕上げ塗装
1.マスキングを全てはがすとイメージ通りのデザインになっているか確認します。(写19)

2.白、黄等明るい色の汚れを確認しベンジン等で良く洗浄し、(写20)はみ出した色はアートナイフで修正します。

3.手のひらや、静電除去の布などでホコリを取り除き1回目のクリアーを塗装して下さい。(写21)約5時間位放置し2回目のクリアーを塗装し約12時間位乾燥させます。

4.次にクリアーを水砥ぎ(サンドペーパーで水をつけて研磨)しますが、#360→#500と段階的にサンドペーパーで水砥ぎします。クリアーのタレがあれば先に#240ぐらいの粗いサンドペーパーでタレを取ります(写22)

5.水砥ぎが終了したら最後のクリアー仕上げになります。ベンジンで良く洗浄し、出来るなら静電除去の布などで静電気を取り除くとホコリなどが付きません。(写23)その後エアーダスト(エアーを吹き付けてゴミを取る)してからクリアーで仕上げの塗装をして下さい。(写24)塗装が硬化(固まる)したら完成です。(写25)それでもゴミやホコリなどが目立つ場合は完全乾燥後(20時間以上)#1000〜#1500のサンドペーパーで水砥ぎして、コンパウンドワックスでポリッシャー(小さい部分ならウエスにコンパウンドを着けて研いだ部分を素早く擦る)して下さい。注)エアーダスト用のガンもありますが、無い場合は塗装用スプレーガンで引き金を少し引くとエアーのみ出す事もできます。これでいよいよオートバイ塗装の完成です。

オートバイ塗装の道「塗料および塗装の要点編に続く」

オートバイ塗装の道(塗料及び塗装の要点編)

オートバイ塗装の道(塗料及び塗装の要点編)

■オートバイ塗装の第5段階 塗料および塗装の要点のお話です。
1.オートバイ塗装に使用する塗料は使用するだけポリカップなどに取って配合し、それでも残った場合はポリカップごと放置しておくと、硬化してプラスチックになりますので、プラスチックとしてゴミ処理できます。

2.塗料缶のフタ、硬化剤のフタは使用後必ず閉めてください。完全に密封していれば2〜3年は使用できます。

3.薄め液はシンナー中毒にならない用な中身になっていますが、気持ち悪くなるなど気分が悪くなった場合は外などでよく深呼吸をして休んでから次の作業をして下さい。

4.スプレーガンは使用後、薄め液等で良く洗浄してください。特にノズルまわりをブラシなどで洗浄してください。

カスタムペイントのご依頼もお待ちしております。☆